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MIYABIの断熱リフォーム Vol.2

September 23.2024

 

はじめに

以前のBlogにて住宅の性能の中で断熱の性能を重要視していただきたいとお話をさせていただきました。

今回、その断熱の性能についてもう少しだけ詳しくお話をさせていただければと思います。

 

断熱性能とは?

断熱性能とは、わかりやすく言いますと、建物内の快適な温度を保てるかを示す指標のことです。

壁や屋根、床を介して建物全体の熱がどれくらい外へ逃げてしまうのかがわかれば断熱性能がわかるということになるんです。

『建物からの熱の逃げにくさ』 を UA値 (外皮平均熱貫流率)という数値で表します。

熱の逃げやすさ ですので、数値が小さい方が、断熱性能が高いということになります。

 

もう1つ断熱性能を示す指標が、夏の季節に建物内にどれだけ日射熱が入るか です。

それを表す数値がηAC値 (冷房期の平均日射熱取得率)になります。

こちらも日射熱が入ってくる熱量なので数字が小さい方が、断熱性能が高いということになります。

 

UA値=【 熱損失量 合計 】÷【外皮面積 合計】

 ηAC値=【日射熱取得量 合計】÷【外皮面積 合計】×100

 

これをご自身で計算できる方はなかなかいらっしゃらないと思うので、断熱性能を表す数値があるんだなとだけ覚えていただければと。 

  

引用元:国土交通省サイトより

 

断熱等級とは?

次に住宅の断熱性能を何段階かの等級に示すものを断熱等級(正式には断熱等性能等級)と言います。

よく耳にする耐震等級。耐震の級だけで無く、断熱性能にも級があるんです。

等級には1〜7の7段階あり、数字が大きいほど断熱性が高いことを示します。

数年前までは等級1〜4までだったのが、2022年4月に等級5が、同じく2022年10月に等級6と7が新たに設けられました。

ちなみにこの断熱等級ですが、ZEH水準と呼ばれるものが等級5になります。

そして、2022年3月まで最高等級だった等級4が、2025年以降は全ての新築住宅に等級4以上が義務化される予定となっております。さらに、遅くても2030年には等級5以上が義務化されると言われており、知らないとどんどん置いていかれてしまいそうです。

 

今まで、最高レベルだった断熱の性能が近いうちに最低基準になってしまったり、現状で目指しているZEH水準の断熱性能もあっという間に最低の基準に変わっていきます。

お金を掛けてグレードを上げた断熱性能が、本当に近い将来当たり前になる という事を考えると、いよいよ断熱性能が本気で問われる時代になったのかと思います。

 

とはいえ、新築の住宅をこれから建てる予定が無い方々にとっては、あまりピンときてないのでは。

それでも、今住んでいるお家の断熱性能、断熱等級はどれくらいなんだろうと気になる方も多いのではないでしょうか。

 

ご結婚されて、お子様が成人して...そのお子様が嫁いだり、家を出ていかれたご夫婦を想定して

木造。築30年のお家で考えますと

断熱性能を示すUA値としては1.0〜2.0W/㎡・K、断熱等級としては等級1〜2になってしまうことがほとんどかと思います。

さらに築40年経っていると断熱材が入っていないこともあるんです。

断熱材が入っていてもカビていたり、床の方に沈んでしまっていたり、断熱性能としては0に近いまたは、測定不能となってしまうのですね。

 

さて、今回は今の現状をなんとなくご理解いただけたところで終わらせていただき、次回に続きたいと思います。

 

引用元:LIXILカタログより

 

 

まとめ

ここ最近なぜ断熱の事に国や各自治体が力を入れているかといいますと、日本の断熱性能が先進国の中でダントツで最低水準にあるからです。

省エネや家の気密に関しても、日本は世界に引けを取らないと思っているかもしれませんが、実はこれら全てに関してものすごく遅れているんですね。

 

ただ、断熱や気密、省エネに力を入れることにはすごくメリットがたくさんあるので、今回の内容を踏まえ、高断熱住宅のメリットや断熱性能の低いお家で生活してるデメリットやリスクを今後お話できたらと思います。