~漆喰とクロスについて~
今回は壁の仕上げ材に使用することが多いクロスと漆喰についてそれぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。
漆喰とは
漆喰とは、『水酸化カルシウム』を主原料にした壁材です。
水酸化カルシウムは石灰石を焼き、水を加えることでできるもので、「消石灰」とも呼ばれます。
水酸化カルシウムの元となる石灰石は、サンゴ礁が長い時間をかけて変化したものです。そんな石灰石を用いた漆喰の壁は、自然由来の体に優しい壁材として、今、高い人気を誇っています。
洋風、和風を問わずどんな部屋の雰囲気にもマッチするなど、機能面だけではなく、デザイン面においても漆喰壁は高く評価されています。
漆喰壁のメリット
・漆喰のメリットはメンテナンスのしやすさです。
漆喰はお城に使用されているほど、耐久性が高いことが特徴であり、100年もつと言われています。
ビニールクロスでは経年劣化による汚れや張り替えが必要になるケースがありますが、漆喰ではそのようになることはありません。
漆喰は静電気が発生しないため、ホコリが壁につきにくいという特徴があります。
・自然素材で健康的
漆喰は日本古来から使用されている、いわゆる自然素材の壁材です。
ビニールクロスで使うような科学的な接着剤は使わないため、シックハウス症候群の対策としても有効で、アレルギーをお持ちの方でも安心して過ごすことができます。
・部分的な補修が可能
漆喰は剥がれてしまったり汚れてしまっても、部分的な補修をすることができます。ビニールクロスの壁紙の場合、場合によっては一面すべての壁紙を張り替える必要性がありますが、漆喰の場合は削ったり部分的に塗り直しをすることができるので、あっとゆう間に補修することができます。当然、補修にかかるコストも抑えることができます。
デメリット
・クロスよりも材料費がかかる
漆喰はビニールクロスに比べて、材料費が費用が高くなる傾向にあります。
しかし、長い目で見れば、定期的な張り替えが必要なく、抗菌作用もあるため、コストパフォーマンスが良いと考えることもできます。
・手間と時間がかかる
塗り壁は職人による手作業です。
一箇所づつしっかり塗っていくため、どうしても手間や時間がかかってしまいます。その分ビニールクロスの壁紙に比べて、費用が多くなる傾向にあります。
クロスとは
クロスとは壁に貼る素材の1つで、英語で「布」を意味します。ただし、必ずしもクロスに布が使われているわけではありません。
クロスとしてよく用いられている素材は「ビニールクロス」です。このビニールクロスを単に「クロス」と呼んでいます。クロス(壁紙)に使われる素材は、主に「ビニールクロス」「紙クロス」「布クロス(織物クロス)」「珪藻土クロス」「オレフィン系クロス」「木質系クロス」「漆喰クロス」です。クロス(壁紙)の役割には「壁を傷や汚れから保護する」、「室内環境を快適に保つ」、「室内空間を演出する」などがあります。 壁の木材や下地がむき出しの状態では、汚れがつきやすいだけでなく、水や湿気による被害も起こりやすくなります。一方、クロスをすることで、それらの傷や汚れを最小限に抑えることができます。
クロス壁のメリット
・ビニールクロス
価格が安い/耐久性が高い/デザインや色、柄が豊富/拭き掃除ができる
・布クロス
高級感・重厚感がある/調湿性/経年劣化を楽しめる/耐久性
・紙クロス
デザインが豊富/やわらかで温かい印象が出る/音を吸収してくれる/通気性
デメリット
・ビニールクロス
環境面・傾向面に悪影響がある場合もある/長持ちしない
・布クロス
拭き掃除ができない/高価である
・紙クロス
水に弱い/油分に弱い/継ぎ目がわかりやすい
まとめ
以上、漆喰とクロスについてご紹介いたしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。