~巾木の役割と種類~
巾木とは壁の一番下に沿って付いている細長い部材のことです。
今回は巾木の役割と種類についてご紹介いたします。
巾木の役割
壁と床というのはぴったりくっついているわけではなく、隙間が空いています。これは、壁や床が動いてしまったときのためのスペースなのです。あえて隙間をあけ、その隙間を巾木で隠しているのです。もう一つは壁の保護です。掃除機をかけている際、巾木にぶつけてしまったことはないでしょうか。床と近い部分は何かがぶつかったりしやすいため、保護するものがないと壁の下の方が破損しやすくなってしまうのです。
巾木の種類
木製のものが多いですが、さまざまな巾木があります。
木巾木
巾木の素材の中でもよく用いられるのが木巾木です。木ならではの温かみがあり、どんな雰囲気の部屋にもなじみやすいです。
ソフト巾木
ソフト巾木というのは、軟質ビニル製の巾木のことです。厚みがないので巾木の上にホコリがたまらないというメリットがありますが、他の素材に比べるとやや安っぽく見えてしまうデメリットがあります。
石巾木
巾木に石材を使用する場合もあります。ただ、石巾木は床も石材の場合が多いです。石種は、床と同じものを使用するのが一般的とされています。
金属巾木
金属と言っても材質に種類はありますが、ステンレスやスチールがよく使用されます。スタイリッシュ、多くはオフィスや公共のトイレなどに使われ、一般の住宅で使用されることは少ないです。
タイル巾木
石巾木と同じく、床がタイルの場合は巾木としてタイルが用いられることがあります。タイルで巾木を製作すれば、汚れに強く美しさが続く機能的なデザインになります。
おすすめの選び方
・床と同じ色にする
暗めのフローリングであれば濃い色の木巾木など、床と同色系の巾木を選ぶのが一般的であり、無難とされています。床と色を合わせることで部屋を広く見せる効果もあります。
・壁と同じ色にする
部屋をシンプルに見せる場合、全体的に同じ色で統一するなど色はあまり多く使わない傾向にあります。そこで、巾木を壁と同じ色にすると独特な存在感をなくすことができます。
・目立たせたくないなら低いものを選ぶ
通常の巾木は4~5㎝ほどの高さがありますが。それより低いものもあります。通常の巾木は4~5㎝ほどの高さがありますが。それより低いものもあります。
まとめ
部屋の中で巾木が占める面積は壁や床などに比べればごくわずかです。しかし、何となくで決めてしまうと、巾木だけ妙に浮いているように感じたりします。家づくりの際はぜひ巾木にもこだわってみてください。