8月20日 読書の夏
エンジニアの長谷川です。
待ちに待ったお盆休みがあっという間に終わり、気づけばもう一週間が終わろうとしていますね。
皆さんのお盆はいかがだったでしょうか。
外に出歩くのは暑さ的にも気持ち的にも難しく、親戚の家に挨拶に行くに留まった、など、「何もしていない」お盆になった方も今年に限っては多そうなものです。
かく言う自分も「何もしていない」お盆を過ごしたと後悔しています。休み始めには何をどう消化するか考えたものですが、結局は本を読み切った程度の休みでした。
生き物の進化の話は昔から好きでしたが、今回はいつにもましてニッチな内容。そして、砂。これが予想以上に面白かったです。
コンクリートやガラスなどの建築材料として、砂が文明の発展に大きく寄与したという話から始まり、
選び抜かれた砂を用いたガラスによる高性能な顕微鏡・望遠鏡が科学を大きく進歩させたこと、
PCに使われるマイクロチップ(だったと思います。ともかく心臓部ともいえる重要部)も元を辿れば砂から作られていることなど、
人は砂の上を歩いてきたと同時に、砂とともに歩んできたという内容でした。
そして一番記憶に残ったのは、「ポルトランドセメント」という名前についてでした。
イギリスのポートランド島で採れるポルトランド石に色合いが似ているセメントだからそう名付けられているそうです。
もし皆さまの家の外構工事や左官工事をさせていただくことがあれば、セメント材の袋を見てみてください。きっと「ポルトランド」の文字列がどこかに書かれていると思います。そして、そんな時に、この「砂と人類」も思い出してほしいです。
「寄生バチ」の方は大きめの書店にさえ扱いが無いかもしれない本です。もし興味がある方は通販をお勧めします。「砂」は大きめの書店にでしたらあると思いますよ。