6月16日 あかりの基礎知識
みなさん、こんにちは!
今回は”あかりの基礎知識”についてご紹介いたします。
あかりの専門用語や部屋ごとの明るさの目安、LEDの仕組みなど。
一見難しく思いがちですが、意外と簡単なんです!
基礎知識を理解すれば、プランニングの幅もぐんと広がります。
あかりの用語
まず初めに、よく耳にするあかりの用語をご紹介します。
・光束(lm ルーメン):1秒間にランプから放射される光の量
・照度(lx ルクス):光を受ける面の明るさ
・演色性:光源で照らした物の色の見え方 平均演色評価数(Ra)
・消費電力(W ワット):照明器具やランプの電気使用量
・色温度(K ケルビン):光源の光色を数値で表したもの
主な器具の特長・種類
器具の種類や、それぞれの特長、おすすめの使い方をご紹介します。
上記のように、場所や用途に応じて適切な器具を選ぶことが大切。
同じワット数でも器具スタイルによって、明るさは異なります。
・直接光:上に光を透さず、光を直接目的物にあてる照明(ダウンライトやペンダントライトなど)
・半直接光:天井面にも光がまわり、明るさ感が出る(シーリングライト・フロアスタンドなど)
・全般拡散光:柔らかい拡散された光が得られる(吹き抜け灯・門柱灯など)
・半間接光:柔らかいバウンド光が得られる(ブラケット※器具形状による)
・間接光:照度を得るのは難しく、下面に光は届かない(コーブ・ブラケット※器具形状による)
LEDの特長
LEDは電気エネルギーが光に変わり、蛍光灯の場合は電子がぶつかって光になります。
・LED(半導体素子のあかり)
①電流を流す ②電子-と正孔+が衝突し結合 ③電子エネルギーが光に変わる
・蛍光灯(放電現象を利用したあかり)
①電圧がかかる ②フィラメントから電子が飛び出す(放電) ③電子と水銀がぶつかり紫外線が発生
④蛍光物質に当たって目に見える光(可視光線)になる
・白熱灯(発熱して光るあかり)
①フィラメントに電流が流れる ②フィラメントの電気抵抗で2000℃以上に熱され、白熱化
③赤白色の光を発する
そして一番の特長が”節電”と”長寿命”
白熱灯器具や蛍光灯器具に比べて少ない消費電力で点灯するためお得!白熱灯と比べて電気代は約1/10!
1年使っても、約250円電気代が抑えられます。(年間約2,000時間点灯した場合を想定)
光源寿命は約40,000時間の長寿命!蛍光灯は約13,000時間、白熱灯は約2,000時間。
LEDは白熱灯と比べて約20倍長持ちするんです!メンテナンスしにくい空間におすすめです。
光色の使い方
光源の光色を数値で表したものが色温度(K ケルビン)です。
赤みがかった光色ほど数値が低く、青みがかった光色ほど数値が高くなります。
・電球色:暖かみのあるあかり。しっとりした空間を好まれる方におすすめ。
・温白色:ニュートラルで自然なあかり。暖かさと明るさを両立したい方におすすめ。
・昼白色:爽やかな活気のあるあかり。作業をする場所や明るさ重視のへやなどにおすすめ。
・昼光色:昼白色よりもさらに青白いあかり。文字が読みやすく読書や勉強におすすめ。
LEDの明るさ目安
明るさは納まり寸法・内装材の反射率などに左右されます。
空間全体の明るさを捉える上での簡易な「目安」として参考にしてください!
●1帖:1820㎜×910㎜ 天井高2400㎜相当とする
●JIS若年者を対象とし、白い壁の空間とする
↓
畳数表示のない器具(長手タイプを除く)
・40形相当:約0.9帖/台
・60形相当:約1.3帖/台
・100形相当:約2.0帖/台
必要台数の計算の仕方
・60形相当ダウンライトの場合
部屋の畳数÷約1.3帖=〇台 例)8帖÷1.3帖分=6.15台(6~7台)
・100形相当のダウンライトの場合
部屋の畳数÷約2.0帖=〇台 例)8帖÷2.0帖分=4台
いかがでしたでしょうか?
照明器具の明るさや光色などリフォームをするうえで意外と見落としがちなんです。
お部屋の雰囲気や生活スタイルを左右する大事な工事になるので、ぜひ参考にしてみてください!
品質のよいあかりと効果的な照らし方で快適な空間を作りましょう!